性の話の自宅訪問ワークショップを小学生(3年生2名、1年生1名)に行いました。
大いに盛り上がり、時間の半分は笑っていた気がします。
参加したこども、保護者、そして私達アクロストンも楽しんだワークショップでした。
途中から保護者も巻きこみ大人同士の連帯感もうまれ、そんな中でナイスプレーもあり(後述します)、とても充実した時間となりました。
このワークショップの目的は『いのちの始まりについての科学的事実を知り、家庭で気軽に性の話をするきっかけを作る』です。
受精・生理・射精などの基本的な知識を、様々な素材を使って作品をつくりながら、楽しく、丁寧に学べるようにしています。
私達アクロストンは受精・生理・射精といった性に関する『科学的事実』をまずは子ども達に伝えたいと思っています。
生理が起こる子宮の変化、射精のメカニズム、精子と卵子が出会う道のりなど、からだの中でおこるひとつひとつの現象は神秘的ですらあり、興味深いものです。
からだの仕組みとして性の話を伝えることに恥ずかしさは一切うまれず、子ども達もまるで花や虫などの科学的な話をきくのと同じように学んでいくことができます。
性の話をするうえで、愛情について教えたり、性犯罪について教えたりすることももちろん、とても大切なこと。
まず、私達のワークショップで科学的知識を学んで、そしてそれをきっかけに、それぞれのご家庭で性の話を広げていっていただけたら嬉しいな、と思っています。
さてワークショップはたくさんの素材に子ども達が歓声を上げるところからスタート。
後で使う月経血を表現した赤い毛糸を見て『ハンバーグ作れそう』という子も。
たしかにひき肉っぽい。
『赤ちゃんって最初はどんなかたち?』と聞くと『まるだよ』。
『そのまる、受精卵は何でできている』と聞くと『?』という反応でしたが、『精子と卵子だよ』と教えると、『知ってる!』と。
精子と卵子が合わさった、受精卵をトレーシングペーパーに貼ります。
今度は子宮、卵巣の話へ。卵子はここで作られるんだよと説明。赤ちゃんが育つ部屋、子宮がここで、とキットを作りながら話が進んでいきます。
『卵子は女の子が赤ちゃんの頃からすでにあるんだよ』と言うと『すごい。お友達の女の子にもあるのか。』
生理は実際に膣から血が出る様子を毛糸で再現するのですが、
『知ってる!ママから血が出るやつ』と。
『女の子は大変だねえ』なんて言葉も。
今度は精巣、陰茎の話へうつります。
精子はカラフルな刺繍糸を細かく切ったもので表現してます。
キット完成後に家でも遊べるよう精子の刺繍糸は持って帰れるのですが、『たくさん欲しい!』と大人気でした。
そしてセックスについても、このキットを使って説明します。
ちんちんがここ(膣)に入るよ、と説明すると、『そうなんだ!』と驚きの声が。
どうやらキスをすることで赤ちゃんが出来ると思っていたようでした。
ピルケースに卵子(折り紙をパンチしたもの)と精子(刺繍糸を切ったもの)を入れて人工受精もそれぞれ子ども達自身がやってみました。
最後に赤ちゃんが描かれたトレーシングペーパーを子宮に重ね、妊娠している時の様子やうまれてくる様子を学びます。
帝王切開についても初耳だったよう。びっくりしていました。
赤ちゃんのシート、子宮と卵巣のシート、精巣と陰茎のシートをリボンで綴じます。
表紙に卵子と精子を模した布と糸を貼って完成!
ワークショップの開始時、保護者には私達からのメッセージを書いたプリントを配っています。
この内容はまた後日書きますが、性の話を子どもとする際にごまかさずに向き合おう、などが書いてあります。
その効果があったのかは分かりませんがワークショップ中に素晴らしいナイスプレーが。
射精の仕組みについて話している時です。
一人の子が後ろにいたお父さんに『射精したことあるの?』と質問。
お父さんは『あるよ。』と。
すると更に『どうだった?』と質問。
ここでそのお父さんは『白くてドロっとしたものが出たよ。』と落ち着いた口調で質問にしっかり答えていました。
このやり取りを自然にできるのはすごく素敵だと思います。
このやり取りをした親子のご家庭では、今まで性の話をするきっかけがなかったようですが、今後はどんどん話していけそうですね。
ワークショップ終了後には、「ここでしっかり学んだから今後家庭の中で子どもと性のことを普通に話して良いんだと安心しました」というコメントもいただきました。
また、「息子の夢精とかもどう対応すればよいのか不安だったけど、お互い当たり前のこととして話せるようになって良かった」という感想も。
『親子で性について話すきっかけを作る』ことを目標としてる私達としては、これ以上無い言葉でした。
今回のワークショップはご自宅訪問での開催でした。
個別訪問はこちらから申し込めます。
ご自宅、公民館、レンタルルームなど、場所を用意して頂ければワークショップを開催いたします。
私たちが会場を用意してのワークショップ(2018年12月8日開催)も受付中です。
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