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赤ちゃんはどうやって産まれるの?という問いに答える推薦図書

アクロストンを開始して以降、知人からもはじめましての方からも、子どもへの性の話のすすめ方について質問が沢山来ています。

 

アクロストンのお問い合わせフォームからこんなご質問をいただきました

はじめまして。facebookで知人がシェアしていてアクロストンを知りました。我が家には今小学校1年生の息子がいます。仲の良いお友達のおうちに赤ちゃんが生まれたからなのか、最近「自分はどうやって生まれてきたのか」「どうしてママのお腹の中にいたのか」と質問されました。突然だったのでとっさにうまく答えられず、でもきちんと教えたくて悩んでいるところにアクロストンを知り、ワークショップにもとても興味があります。一方、我が子に性の話を教えると、どのような形でお友達に話すのか、拡散してしまわないか心配でもあります。ただ、親子で話しづらくなる年齢まであっという間だろうと思うので、まずは子どもへの性教育について夫と話し合いたいと思います。子どもに性の話を家庭でする際におすすめの本などありましたら教えてください。(個人の特定を避けるため複数人の質問を改変し合わせて掲載しています)

突然の質問にとっさにうまく答えられず戸惑う気持ち、知識を与えると周りの子どもにどう話すか不安な気持ち、痛いほどよくわかります。

 

こんなに性教育関連の発信をしていても、我が子の突然の質問に詰まることはあるのです。


そんな時は質問いただいた中にもあるように本を用意しておくのがおススメ。
あらかじめ読んでおいて知識をつけておくのはもちろん、子どもに説明する際も本を一緒に見ながら話すと話しやすいです。

 

推薦図書はこちら

 

本のタイトルを挙げる前に。。。
このご質問いただいた中の息子さんの問いには二通りの疑問が含まれていると考えられます。

①「自分はどうやって生まれてきたのか」・・・赤ちゃんはおなかのなかでどのように過ごしているのか・・・赤ちゃんはどのように産まれるのか(分娩について)
②「どうしてママのお腹のなかにいたのか」・・・そもそも命のもと「受精卵」はどのようにできるのか

①の方が答えやすいかと思いますし、まず子どもが疑問に持つのも①の方が多いです。

 

①の問いに対するお勧めの本はこちら。
(タイトルをクリックするとamazonにとびます)

 

★「赤ちゃんが生まれるーいのちの冒険旅行」

とにかく写真がきれいです。受精卵から胎児への変化、胎児の成長、出産までが時系列に詳しく説明してあります。
説明の細かさは医学書並み。通読には辛いかもしれませんが、受精卵がどんどん人間の形になり、さまざまな臓器・器官ができていく様子は感動します。
私は子どもに写真をみせるために使っています。

 

★「幼年版 赤ちゃんがうまれる」 
上記の「赤ちゃんが生まれるーいのちの冒険旅行」の本の写真をあつめ、簡単な言葉で説明した絵本形式(絵でなく写真ですが)の本です。
子どもへの読み聞かせに使えます。

 

②の問いは説明しにくい部分が混ざってきますよね。各家庭の方針によりどこまで伝えたいかにもよるので、まずは大人が先に読んでみてください。

 

②に関するお勧めの本は以下です。

 

★「あっ!そうなんだ性と生ー幼児・小学生・そしておとなへ」 
こちらは子どもにもわかりやすい絵本部分と、後ろの方の解説にわかれています。
絵本部分の各ページに対して見開き1ページの解説があり、細かい科学的な説明、子どもへの説明のしかた、子どもの問いへの答え方がとても役に立ちます。
ただ、個人的には絵が可愛いのだけれど直接的すぎるかなと思っています。

 

★「マンガ おれたちロケット少年」 
こちらは小学校3~6年生ぐらいの男の子には是非読んでほしいと思っているマンガです。(セックスについて保健の先生が子どもたちに説明する部分が秀逸なので、本当は女の子にも是非読んでほしいのですが、全体的に思春期の男の子の体と心の変化についてです。)
絵もキャラも一昔前(いや二昔ぐらいかな)私たちが小中学生のころの漫画という感じで古臭くはあるのだけれど、内容は全く古くなく、明るく健全かつ詳しく性の話が書かれています。
各章ごとにQ&A形式で解説が入っているのですが、この解説がとても良いのでよく保護者の方に勧めています。

 

子どもに性の話をするときには

 

子どもの性に関する問いに対して、正解はひとつではありません。
子どもの年齢、発達、そのときの状況によって答えは変わります。

たった一度の会話で性の話が全て伝えられるわけではないのであまり気負わずに。
大切なのは『このような質問をおうちでしていいんだ』『一緒に考えてくれるんだ』という安心感をこどもに与えることです。

 

もし、その場で答えられなかったら
「説明が難しくてちょっと考えたいから○○(明日、来週など)まで待ってね」
といって時間をつくって答えを用意するのがお勧めです。
そして、期日にはちゃんと答えてあげてください。

 

また、まわりの子に話してしまわないか、という心配に対してですが、性の話をするときは
「一人ひとりこの話を知りたいタイミングは違うんだよ」
という内容を一緒に伝えるように私たちはしています。

 

ご質問・ご相談お待ちしています

 

こちらからお気軽にどうぞ。
また、今回はさらっと各おすすめ本の説明をしましたが、一冊ずつブックレビューも今後書く予定です。
おすすめの本がありましたら、是非おしえてください。